選択理論は、なぜ学んだほうがよいか

 

<人間関係を良好にする>

例えば、人間関係を取り上げると、人間関係がうまくいっていない場合、その理由として、

 

①相手がその人に外的コントロールの行為(例えば、批判する、相手のせいだと責める、文句を言う、がみがみ言う、脅す、罰する、褒美で釣る)をしている場合と、

②その人が相手にこれらの外的コントロールの行為をしている場合、

③お互いに外的コントロールの行為をしあっている場合、

があると考えられます。

 

私たちが、相手を、自分の思いどおりに変えようとして、無理に外的コントロールの行為をしても、相手は、反発するか、無視するか、逃げるか、のいずれかであり、そうなると、相手との人間関係はますます悪くなり、相手は、ますます自分の思いどおりになりません。

 

これにたいし、その人が選択理論を身につけて、相手に対し、相手の欲求をみたすような考えかたや行動を行っていくと、相手にとっては、いままでは「欲求を阻害する存在」であったのが、「欲求をみたす存在」に変わっていく、ということになります。

 

つまり、相手が自分のことをよく思ってくれるときとは、自分が相手の欲求を満たしているときです。

 

ですので、自分が相手の欲求を充たす行為をすれば、相手は自分に好意を持ってくれるようになります。

 

一方、自分が相手をいい人であると思えるときとは、相手が自分の欲求を満たしてくれるときです。

 

相手が自分の欲求を満たす行動をしてくれているから、自分は相手に好意を持つのだということができます。

 

<自分が変われば、相手も変わるかもしれない>

相手に対して、行動を変えてもらおうとして、影響力を行使するときにも、外側から無理やり相手を変えようと強制するより、リアリティセラピーを使って、相手の内的動機づけを促がし、欲求充足を促進するようなコミュニケーションをとる方が、相手に受け入れられやすく、自分が期待する方向に行動を変えてもらいやすいといえます。

 

人は自分が変わりたいと思ったときに、はっきりと変われるのであり、そのためには、その人が変わりたいと思うような内的動機づけのコミュニケーションをとることが望ましいということです。

 

相手がどのような具体的な願望を持っているかは、質問することで知ることができます。

 

相手の願望がくわしくわかれば、自分の欲求を阻害しない範囲で、相手の願望を満たすような行動をとっていくことで、相手との良好な人間関係を維持することができます。

 

相手との関係が少しでも良好になり、自分の話に「聴く耳」を持ってくれるようになると、冷静なやり取りが可能となります。

 

お互いに、自分の思いや願いを、言葉として出し合い、自分が歩みより変われるところと、相手が歩みより、変われるところをよくすりあわせし、譲れるところは譲る、ゆずれないところは、認め合うということが可能となります。

 

結果的には、すべてのことが自分の思いどおりにいかないにしても、ある程度、相手が受け入れてくれたり、また、逆に、自分の方が、相手の考えや行動に納得がいったら、相手を受け入れることができるかもしれません。