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不安感情と「生存の欲求」について

 

生存の欲求は、身体的欲求といわれるが、生存の欲求に基づく行動も、全行動であると考えられるので、4つの要素として、感情の要素もあり、思考の要素もあることになる。

 

そうすると、生存の欲求も、身体的欲求としての性格だけでなく、心理的な欲求としての性格を持っていると考えられる。

 

グラッサーによれば、生存の欲求には、安全の欲求も含まれるとされる。私たちが日常的に感じる不安は、生存の欲求や、安全の欲求が充たされないために感じる感情であるといえよう。

 

逆に、不安を感じないということは、生存の欲求や安全の欲求が満たされているということである。

 

ところで、生存の欲求を、身体的欲求と考えると、上記のような「不安感情」という心理的要素と身体的欲求とされる「生存の欲求」との関係が分かりにくくなる。

 

生存の欲求を心理的欲求と考えない場合に、不安感情を、生存の欲求以外の4つの欲求(愛・所属、力、自由、楽しみ)のいずれの欲求が充足されていないことから生じる感情であると理解すべきかという点で、疑問が生じるからである。

 

これに対し、生存の欲求も心理的欲求としての性格を持つと考えると、多くの不安が、生存の欲求が充足されていないために生じると考えることができ、納得しやすくなる。

 

このように、5つの基本的欲求とも心理的欲求であるといえることとなれば、選択理論心理学では、特に、身体的欲求とか、心理的欲求とかの区別をする必要がなくなるのではないかと考える。